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2006年5月22日 (月)

今、マスコミに望むこと

 私は出版界で書籍や、雑誌が売れない原因は、活字離れもあるが、それ以上に読者が読みたい企画が少ないからだと思う。どれもこれも似たり寄ったり。事実、あまり知られていない著者の本、ネットの話題から本が売れている。また、活字が好きな元気な熟年層むけの本や雑誌も少ないように思う。熟年層にとっての関心は老後と健康だけではないのだ。

 今は、日本が繁栄を続けられるが、没落するかの分岐点なのである。だから従来どおりの右だ、左だではなく、日本論、文明論、総合戦略論などにつき、各分野の立場を超えてさまざまな意見を出し合わねばならない。

 ところが、現在や将来よりも、過去のことの記事が多い。過去のことのほうが、無難であるし、リアクションもおおかた予想できるからなのか。私には日本と中国と韓国・朝鮮が大部分の国民が生まれた前のこと、とくに日本以外は国ができる前のことを、何年間も同じ議論を繰り返すのはこっけいにも感じる。

 私は事実に反することは訂正を求めなければならないが、日本のほうから過去のことの議論を過熱させるのは得策ではないと考える。戦前も、戦後も、現在も、中国や韓国・朝鮮は世界全体の潮流からみて遅れている。日本は欧米と一緒にもっと先のことを話し合うべきではないか。

 私は日本の政治、経済、国家財政、地方経済、経営、外交(アメリカ・東アジア)、軍事、文化、憲法、教育基本法、靖国問題など問題山積みの現在ほど、問題点の解説、識者の意見など、雑誌に求められていることは多いと思う。

 さらには、「国家百年の大計」といえるような日本の総合戦略、21世紀の世界文明をどのように創造するべきか、日本はどのような貢献をするべきかなどのフォーラムのような雑誌があっていいのではと提言したい。同時に日本伝統文化を日本人自身がよく知り、それを世界に紹介し、さらには西洋のファッション、装飾品、バックなどに日本の生地やデザインを用いて
日本ブランドをつくろうではないか。

 マスコミは「時代の潮流を把握して創造的であるべきだ」と私は考える。過去のことより未来のことを語ろうではないか。そのビジュンが世界的にみて評価できるものであれば、中国も、韓国・朝鮮も文句は言うまい。

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